「べたつかない」といわれているハンドクリームをあれこれ試し続けた結果、ようやく納得のいく1本に出合えました。
これまで使ってきたハンドクリームは、記録にあるものだけカウントして9本。べたつかない度、保湿力、おすすめ度の3項目で評価しました。
アンダー1,000円のプチプラ、1,000~2,000円のミドル帯、3,000円オーバーのちょっとリッチなもの、3つの価格帯にわけてご紹介します。
※おすすめ度は冬の保湿力+べたつかない使用感+価格バランスの総合評価です
2026年4月13日更新
アベンヌ「薬用ハンドクリーム エンリッチ」を追記
プチプラのべたつかないハンドクリーム【~999円】
アンダー1,000円のプチプラは、べたつかなくても保湿力の手応えがなく、冬に使うには物足りないと感じるものがちらほら。
ドラッグストアで手軽に購入できるので、サブ的に使ったり、春夏用として持っておくのが、かしこい使い方かもしれません。
ユースキン hana ハンドクリーム ユズ ¥770/50g
べたつかない度:★★★★★
保湿力:★★
おすすめ:★★
柚子の香りがふわっと上品に香り、べたつかずにするりとした肌あたりに。なめらかに伸び広がる、扱いやすいテクスチャーもお気に入りでした。
使用感は100点でも、正直なところ保湿力はいまいちです。1月に使い始めて、お手洗いや家事をしたあとせっせとぬり直したにもかかわらず、手のコンディションは悪化。爪周りの皮膚が硬くなってささくれができ、指の股だけではなく指の腹まで白く粉をふく始末。冬にはカサつきが気になる保湿力なので、春~秋向きのハンドクリームですね。
ユースキン技術の高浸透エマルジョンを採用しビタミンを配合しているものの、ユースキンを代表するオレンジのパッケージカラー製品とは異なり、こちらは化粧品にカテゴライズされたもの。肌荒れが悪化してあかぎれやひびができている場合は、迷わずノーマルユースキンをおすすめします。
近江兄弟社メンターム ディープナーハンド ウッディ オープン価格/40g
べたつかない度:★★★★
保湿力:★★★
おすすめ:★★
ウッディの香りが心地よくて、寝る前に使うと自然と睡眠モードに。やさしく香るおかげ、においで嗅覚が刺激されることはありません。
ワセリン、ホホバ種子油、スクワランといった油性成分を配合し、肌の水分を逃さず密閉するハンドクリーム。しかし、体感では保湿力がいまいち。香りを楽しみたい、手荒れしにくい方ならマッチするかもしれません。
セラミュ ハンドジェリー レモン ¥660/60g
べたつかない度:★★★★★
保湿力:★
おすすめ:★
こちらは春~夏に使ったもの。オイルフリーなので、ハンドクリームというよりハンドジェルと言ったほうがしっくりきます。シトラスレモンの香り。
テクスチャーはまさにジェルです。ゼリーのようにぷるぷるとしていて、伸ばすと水っぽく変化。スッとなじんでいきます。ビタミンC誘導体が配合されているので、うっかり日焼けしがちな手の甲のケアにぴったりでした。1本使い切るには、心なしか手の甲のくすみが気にならなくなり、透明感が上がった気がします。
べたつかない分、保湿力は期待できず完全に夏向きです。こちらとは異なり、3種のヒアルロン酸が配合されているのが無香料タイプ。もしかしたら無香料のほうが保湿力高めかもしれません。
コエンリッチ ザ プレミアム 薬用リンクルホワイト ハンドクリーム ¥968/60g
べたつかない度:★★★★★
保湿力:★★★
おすすめ:★★★
美白・シワ改善の有効成分のナイアシンアミドを配合した、医薬部外品の薬用ハンドクリーム。アンダー1,000円、ドラッグストアでも購入できるのは、コーセーの企業努力の賜物です。
べたつかないので、デスクワークの合間でも気軽に使えました。正直なところ1本使い切っただけでは、ブライトニングやシワ改善、ハリ感の効果は目に見えず。コツコツとケアするための1本として備えておくのがよさそうです。
べたつかないハンドクリームのボリュームゾーン【1,000~2,000円】
べたつかないだけではなく、冬の乾燥に負けない高保湿、美白やシワ改善などの機能性、香りのよさなどのプラスαを求めるなら、1,000~2,000円のミドル帯がひとつの基準になるのでは、と感じています。
この価格帯からアタリのハンドクリームが増えるので、プチプラをあれこれ試すよりも相性のいいハンドクリームと出合う確率が高まるはず。ドラッグストアでの取り扱いもありますよ。(ユースキン kinokaを除く)
ヤーマン プロ・業務用ハンドクリーム ¥1,320/60g
べたつかない度:★★★★★
保湿力:★★★★★
おすすめ:★★★★★
べたつかないと言われているハンドクリームをいろいろ試したなか、現時点の暫定1位がこちら。以前から知っていたものの「プロ・業務用」というネーミングがどうも胡散臭く感じてしまい、ずっとスルーしていました。
1月、爪周りが硬くなって服に引っかかるあの嫌な感覚が我慢できず、高評価レビューを信じて使ってみることに。べたつかないのはもちろん、無香料で料理前にも使えるのが決め手になりました。
人間の皮脂に近いオレイン酸をたっぷり含む、ハイブリッドヒマワリ油をはじめ、厳選された天然由来成分だけでつくられています。ぴちっと肌にとどまる感覚に変わったら、なじませ完了のサイン。最後はするりと軽やかになる肌なじみのよさです。硬くごわついていた指先がほぐれるように整い、ひと晩でしっとりとした柔肌へとリカバリーしてくれました。
すぐ水仕事に移ってもぬるっとすることなく、デスクワークの妨げにもならない優秀さ。どんな生活スタイルにもマッチする、万能なハンドクリームとしておすすめしたい!
ちなみに大容量サイズも展開しています。無香料のほかに「のばら」と「ゆず」の香りも要チェックです。
ユースキン kinoka ハンドクリーム クスノキの香り ¥1,430/40g
べたつかない度:★★★★★
保湿力:★★★★★
おすすめ:★★★★★
「kinoka」というネーミングの通り、木の香りがあしらわれたハンドクリーム。3種類の香りから、清涼感あふれる「クスノキ」を選びました。ちなみに先ほどご紹介したユースキン hanaがプチプラ、こちらのユースキン kinokaはミドルプライス帯です。
見た目は白色ワセリンっぽいですが、油膜ではなくパウダリーな膜をまといます。すべすべに整い、もちろんべたつかない。数秒も待つことなくパソコン作業やスマホをさわれて、万年デスクワーカーのわたしを手厚くサポートしてくれました。
ハンドクリームをこまめにぬり直せるようになったのは、この使い心地のおかげです。水仕事が増える年末年始、ささくれや手荒れを起こさずにすごせました。ユースキン hanaと処方がそっくりなのに、ここまで保湿力が違うとは…… 化粧品って奥深い。
ミドルプライス帯ではかなり優秀ではあるものの、コスパをふまえるとヤーマンの「プロ・業務用ハンドクリーム」に一歩及ばず。機能性だけではなく香りも重視したい方は、kinokaのハンドクリームが好相性かもしれません。
アベンヌ 薬用ハンドクリーム エンリッチ ¥1,485/50g

べたつかない度:★★★★★
保湿力:★★★
おすすめ:★★★
プロ・業務用ハンドクリームを使い切ったあと、次なる「べたつかない・高保湿」を満たすハンドクリーム探しの旅へ。アベンヌには2タイプのハンドクリームがあるなか、肌荒れ防止有効成分をW配合しエイジングケアをかねた「エンリッチ」をチョイスしました。
プロ・業務用ハンドクリームと比較すると、アベンヌのほうがなめらかでソフト。そしてかなり伸びがいい。するっと馴染んでピタッと肌に吸い付くようにとどまります。ベタつきのなさもピカイチで、するり・さらりとした肌心地に整うのです。
パンテノールをはじめ魅力的な成分が配合されているものの、指先のごわつきが気になることが多々ありました。3月から春先まで使ってこのコンディションなので、過乾燥な冬にはミスマッチ。使い切り間近になると、大きくワイドなキャップが邪魔してチューブを押しにくくなるのも気になります。そしてなぜかキャップを外せないので、スパチュラで中身を取り出すこともできません。
無香料ですが、クレヨンのような原料臭に慣れるまでちょっと時間が必要でした。保湿力がもの足りないのと使いにくさから、総合評価は5段階のうち星3つ。夏のライトなハンドケアとして使うのがちょうどいいのかもしれません。
インフィニティ ビューティハンドセラム リンクル&ブライト ¥1,760/55g
べたつかない度:★★★★★
保湿力:★★★
おすすめ:★★★★
とにかく香りがいい。わたしが購入した当初はフレッシュフローラルブーケのみでしたが、香りのラインアップが全3種類に増えていました。
寝る前のハンドケアとしてこちらを使うと、やわらかなお花の香りに癒やされます。口もとを両手でおおって深呼吸するのがルーティンになるくらい、心と体がほぐれていく魅力的な香りなんです。
べたつかないことにプラスして、美白有効成分のトラネキサム酸とナイアシンアミドのWパワーにも期待できます。高保湿とまでは言えないものの、まずまずのうるおい力。手元の美肌見せとエイジングケアをかなえる、特別感のあるハンドクリームといったところですね。
香りがよくてべたつかないハンドクリームが豊富【3,000円~】
1,000~2,000円でも満足度の高いハンドクリームが集まるので、3,000円を超えるものはあまり手を出さず。使い切り履歴のある3,000円以上のハンドクリームは2つのみでした。
BAUM アロマティックハンドクリーム 3,520円/75g
べたつかない度:★★★★★
保湿力:★★★★
おすすめ:★★★★★
手にした香りは「ウッドランド ウインズ」。先ほどご紹介したkinokaのハンドクリーム・クスノキの香りに近い、清々しい樹木の香り。BAUMのほうが濃密に香るので、木々のアロマをじっくり堪能したい方におすすめです。
油分を感じるぽってりとしたクリームがスルスルと伸び広がり、表面に肉厚なうるおいベールを張ってくれるような感触に。保湿の手応えはあるのにべたつかず、手のひらがするりと軽やかに整うのが心地いい。もちろんささくれまできちんとケアできます。ツヤが宿って手元がうつくしく見えて、視覚的に充足感があるのもよし。資生堂ブランドへの信頼とユニセックスの香りから、メンズへのプレゼントにもぴったりです。
クラランス ハンド/ネイル トリートメント クリーム 4,510円/100ml
べたつかない度:★★★★★
保湿力:★
おすすめ:★★
口コミサイトでは高評価の人気アイテムでしたが、わたしにはミスマッチでした。評判のいいデパコスでも相性の良し悪しはありますね。
まずは香り。使い始めはジャスミンとイランイランのフローラルの香りが好みでしたが、残り半分くらいになるとツンとしたようなトゲのある香りに。しっかりと香る分、使い切るまでちょっとつらかった……
そして保湿力について。うるおいの膜をつくる保護の働きをもつシアバターが配合されているものの、10月、11月に使ってもなんだか物足りない。乾燥が過酷な12月以降はかなり厳しそうな使用感です。ハンドクリーム特有のべたつきがなく、するんと浸透してデスクワークの妨げにならないのはグッドポイントでした。
さいごに

全9本のハンドクリームのうち、冬でも満足できる保湿力とべたつかないテクスチャーを両立し、それでいて遠慮なくたっぷり使えるコストパフォーマンスを備えているのは、ヤーマンの「プロ・業務用ハンドクリーム」でした。
ちょっとした気になるポイントは、実用に振り切るあまり、ハンドケアのモチベーションを高めるデザインとは言えないところ。見た目にこだわらず、中身重視の実力派を求めるならもってこい! ぬった直後に料理OKという安心感も助かっています。
コスパよりもリラックス気分を誘う香りを重視するなら、ユースキンのkinokaやBAUMのハンドクリームがイチオシです。ぜひ店頭で香りをお試ししてほしい。
トップ・オブ・べたつかないハンドクリームに出合えたからといって、ハンドクリーム探しの旅が終わるわけではありません。貪欲にハンドクリーム検証を続けていきます。
※記事内掲載価格は税込表示です






